Vol. 4
 なかなか時間がつくれなかったのですが、記憶が遠ざからないうちに書いておきたいと思います。
 今年3月にスケジュールが上手く合わせられて、友人の廣岡 房江さんとヨーロッパへ行って来ました。房江さんとは25年余りの付き合いで、神戸の北にある“三田屋本店”というレストランのオーナーです。彼女は、三田屋本店オープン当初からこちらに従事されていて、その後先代が1987年に亡くなられてからは、23年に渡りオーナーとしてやって来られたと言うのは、ご存じの方も多いかと思います。その彼女が、最近ギャラリーをオープンさせたのですが、その買付けもあってヨーロッパへ行くことになったのです。
 お仕事の前に、どうせ行くんだったら行ったことのない所へ立ち寄ってみようと、チェコのプラハへ飛びました〜!
 チェコは、私が幼いころから音楽をやっていることもあって、興味があった場所です。チェコへはフランクフルト経由で行ったので、既にドイツで入国審査が終わっていたのですが、プラハ空港に着いた時にまず驚いたのは、空港なのに人が殆どいない・・・普通、空港って、夜中でもない限り、人は沢山いるっていうのが私の印象なのですが・・・まだ夜も8時とかそんな時間なのに、とにかく飛行機から降りてきた人のみで・・・静か〜! 税関とかがないので、まるでバスでやって来て降りたかの様に、そのまま外へ出られて不思議な気分でした。
         
 プラハ空港からホテルまではそう遠くなく、私達が泊ったホテルは“グランドホテル・ボヘミア”で、夕食へと歩ける範囲のレストランへ出かけることにしました。チェコと言えばビヤホールでしょう!ガイドブックを片手に通りにでたけれど、方角も良く分からず・・・歩いている人に「Excuse me!」と尋ねると、手で×印のポーズを作って、どの人も私達を避けるのですよ〜あ〜困った〜チェコって、メインがチェコ語で英語は殆どしゃべらないそうで・・・英語で話しかけると逃げられるのです。
 チェコのビヤホールの名物は、ロースト・ポーク(豚のあばら焼き)で、それに好きな いも料理(マッシュポテトとかフライドポテトなど)をオーダーするわけです。だけど、私はポークの味付けがとっても苦手でした〜房江さんは何でも食べられる人だから、いつも羨ましいわ〜私は殆どポテトとビールで済ませました。スゴイ量にもかかわらず、とにかく安いのにはビックリ!
         
 翌日、タクシーをホテルから呼んでもらって、プラハ城へ行って来ました。(チェコでは流しのタクシーは危険だから絶対に乗らない方が良いそうです) プラハ城が素晴らしかったのはもちろんです。そして帰りはタクシーを呼ぶことも出来ないとあって、お城から歩いて帰ることにしたのです。お城から出た所に続く“黄金の小路”と言われる、小さな、おとぎ話に出てくる様な街並みを覗きながらゆっくりと街のある方向へ歩いて行くと、路上で絵画を売る人ばかりの道が続いています。一番印象的だったのは、カレル橋を渡った時です。このカレル橋というのは、プラハ最古の石橋として有名ですが、この橋の上では、沢山の観光者でいっぱいなのに、なぜか時間が止まった様な空気を感じました!房江さんも同じ感覚だったみたいです。・・時間の流れを感じないなんて普段あり得ない事ですが・・この不思議な感覚はまだ続きます。カレル橋を渡ってから、ホテルへ向かう道も、知らない場所なので迷いました。ふと、2人で通りを歩いていると、街の中なのに雑踏が全く無いことに気づいて、自分でも驚きましたよ〜普段、道を歩いていたら、車の騒音や人の声や、そのほか色んな音がするじゃないですか〜だけど昼間なのにシィ〜ンとしていて私達の靴音だけがするのです。
 ふと見つけた、ボックスみたいな細長い小さな建物は有料トイレでした!へぇ〜って感じです。と、気付いたら、私達は道に迷ってしまったのです。・・若いカップルにおそるおそる聞いてみたら、何とか英語を喋ってくれて助かりました〜こちらで道に迷ったら若い人に尋ねることです。写真に写っている多くの人は観光者です。
          
 2日目の夕食は、ホテルから歩いて行けるレストランにしました。イタリアンぽいお店でしたが、それらしいというだけで、いわゆる昔の日本の食堂みたいなもので(丼ぶりものもあれば、ラーメンもあるといった感じです)全く期待出来ず・・店主は、「うちの料理はどれも最高!」と、苦しい英語で語りましたが・・さらにワインは、奥から10本位出してきて、「どれでもどうぞ〜」と言われましたが、う〜ん、どれもスーパーマーケットで売っている様な程度の物で、せめてワインぐらいは美味しいものを口にしたかったです。お会計は、当然」スゴク安かった。安さを求めてここへ来たわけじゃなかったのに〜あ〜辛い。・・帰りに見つけたパトカーは、やけに小さかったなぁ・・明日は、ウィーンへ列車で移動なので、とっととホテルへ帰りました。
             
 プラハって、観光客の集まる所以外は人が少ない、本当に素朴な町でしたね。私は、もっと通りなんかで音楽を演奏している人が多い所かな、と想像していたのですが、そうでもなかったな。
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▲ TopicsAtsuko Nishida (Topics)
     Vol. 5
 プラハのホテル“グランド・ボヘミアン”を後にして、タクシーでプラハ駅へ移動する間も、やはり車のなんと少ない所か、と再認識した次第です。
 
 駅へ向かう私達の不安はひとつ。この重いスーツケースをすんなりと列車へ運べるか・・・経験から、海外の列車のホームは日本の新幹線みたいにフラットになっていないのです。列車に乗る為には「よいしょ〜」と、デッキを上がらないといけません・・・列車がどれぐらいの時間、駅で停車してくれるのかも不安でした。
 駅でタクシーから降りたら、一人の男の人が私達を見つけて、荷物をカートに乗せて、運んでくれるではないですか! この人は誰? しかも「チケットを見せて欲しい」と言われ、「時間まで待合室で待機していればいい」と言われたのです。よくアメリカでは、頼みもしないのに荷物を勝手に持って、法外なお金を請求したり、そのまま荷物を持って行かれたりすることがあるので警戒したのですが、どうも人が良さそうな風で・・・彼にゆだねました。駅は、売店程度のお店しかなく、とっても退屈な所でしたね。
 その彼は、列車がそろそろ来るという時刻に待合室にまた来てくれて、2つのスーツケースを持ってくれて、しかも列車の中まで運んでくれました。駅のスタッフだった様で、助かりました〜!素朴な町の素敵なサービスです。片言の英語で、彼は殆どこの町から出たことがないことを語ってくれました。私達みたいな東洋人は珍しかったのかも知れません。
     
 さあ、列車での楽しみは食堂車です。ちょうどランチの時間だったので、自分たちの座席を確認してから、すぐに行ってみました。房江さんは、伝統的なチェコ料理スタロムニェストスキー・クネドリー(ハヤシライス風のシチューにチェコの伝統的なパン風の物)をオーダー。私は伝統料理を食べる勇気がなくて、無難なハム・チーズにパンにしました〜せっかくそんな所に行っているのにもったいない、と思われるかも知れませんが、この歳になると、もう冒険する力はありません。アメリカに住んでいた頃に、それこそ色んな国の料理を食べる機会があり、口に合わず後が大変だったから、食べ物には神経質なのです。房江さんは何でも食べられるので本当にうらやましい〜☆ホントに
 だけど、ワインとパンで懐かしい食堂車でのひと時は、旅のワクワク感を更に盛り上げてくれました。
 
 窓の外は、素朴な東欧の風景が続いて、いくつかの駅に停車しましたが、華やかなものは何もありませんでした。たぶん、昔からず〜っと変わっていない風景なのでしょうね。むしろこれが普通で、日本が変化し過ぎている、と感じました。
ウィーン迄、ひと眠り〜Zzzzzzz〜
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     Vol. 6
 ウィーンの駅に着いたのは夕方頃だった。プラハよりも華やかな風景に、ふとニューヨークのグランドセントラル駅を思い出しました。
              
 私達が泊ったホテルは、街の中心地にある“ザッハ”(SACHER)で、王宮や博物館に近くて便利でした。ロビーに置いてある調度品や数々の絵画も素晴らしく、お部屋の中も、飾ってある物は豪華で、照明器具はシャンデリアだったりで素敵でした〜☆ お部屋には、ウェルカム・ドリンクとフルーツ、スイーツが用意されていて流石です。
 夕食は、本来は伝統的なオーストリア料理を食べるべきなのでしょうが、プラハでの食事に疲れていたので、日本食へ走りました〜ホテルから歩いて直ぐの所にありました〜さすがに国際都市です!助かりました。白ワインのシャブリがあったので心は躍り、お刺身をパクつきました。やはり日本食はイイ〜☆ 異国で食べると有難味が増しますね。プラハでは、美味しいワインに恵まれなかっただけに、もう気分は最高!
 
 翌日は、仕事もそろそろしないと・・・と、徒歩圏のアンティーク・ショップを回りつつも、王宮庭園も気になり、アウグスティーナ教会(写真)は観光者で溢れていました。
 ウィーンにはカフェが沢山あります。あまり甘い物は好まない私ですが、どのお店もコーヒーもスイーツも美味しいですね。中でも“モーツアルト”は、いつも満席! 映画『第三の男』に出てくるお店です。私達の泊っているホテル“ザッハ”のカフェも有名で、特に“ザッハ・トルテ”は、本家本元、ウィーンのケーキの代名詞。ウィーンへ行ったらザッハ・トルテを食べよう〜と言われるぐらいです。歩き疲れたら直ぐにカフェへ〜☆
 ウィーン2日目の夜は、本来なら伝統的なウィーン料理を食すべきなのでしょうね・・・やはり、冒険はやめてフレンチにしました。徒歩圏内にフレンチのイケるお店はないかと、ホテルで尋ねたら、“グランドホテル”のフランス料理が良いと言われ、持って来たドレスでちょっと気分を出して、行ってみました。
   
 私達が泊っているザッハホテルのロビーはとっても素敵で、そのお出かけドレスで何枚か写真を撮りました(写真)。ね〜素敵でしょう!調度品や飾られている絵画もホントに素晴らしくて〜思わず貴族気分に浸れます。その気分で、本当は Door to Door でリムジンにでも乗って行きたい感じでしたが、レストランまで歩いて5分と言う距離で・・・当然、歩いて行きました。
 期待に胸を膨らませて〜と、行ってみたらお店の中はがら〜んとしていて、人が殆どいない・・・不安・・・かなり年季の入った店内に、フレンチレストランらしからぬ観葉植物が置いてあって(ビアガーデンじゃないだろ〜!)・・・日本のホテルのフランス料理店とはかなり違う感じでした。ヨーロッパの一流ホテルなんだから〜う〜っ・・・それを思うと、日本のホテルのフレンチレストランはやはりスゴイ!それなりにお金は高いけど、たまに行くと、とってもゴージャスな気分になれます。
    
 その翌日の夜は、イタリアンへくり出して、私の好きなワイン“バローロ”を飲むことが出来ましたが、海外へ行くといつも思うのは、日本の食文化は世界一ってね〜☆ 特にアメリカで長い間暮らしていたので、しみじみ感じます。もちろん、この旅の目的であるアンティークの買い付けは、英語でいけました。
 ウィーンへ行ったら、ぜひザッハ・トルテを召し上がって下さい〜☆
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